洋楽はBGMとして聞き流すのではなく、きちんと歌詞を理解して聴き込めば、あなたの英語力向上に役立ちます。
聴くだけでも勉強になりますが、自分が歌えるようになるとなおよいです。お薦めはテンポの速い曲です。日本語の曲でもテンポの速い歌についていくのは大変ですが、英語ではもっと大変なので、上手く歌えた時の快感は大きいですよ。
歌詞という性質上、特定の話題(恋愛など)に偏っていたり、スラングが出てくるなどの問題もありますが、こなれた表現が学べて良いです。というのでこのコーナーでは管理人の好きな洋楽の名曲をご紹介します。※選曲はかなり偏っていますのでご注意ください。ビートルズ好きには英語が得意な人が多いので、ビートルズの曲もおすすめです。
歌詞は英語で「lyrics」と言います。なので、英語の曲の歌詞を探すときは、「曲のタイトル lyrics」もしくは「曲のタイトル with lyrics」と検索すると良いです。
YouTubeにアップされている洋楽のプロモーションビデオなども、同様の方法で英語の歌詞や和訳などがついたものが検索できます。
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YouTubeは他人が英語で書いているコメントを読むのも面白いですよね。
『Hotel California』(ホテル・カリフォルニア)
1976年発売の懐メロ。アメリカのカントリー・ロックバンド、Eagles(イーグルス)の代表曲です。
比喩的な歌詞はいろんな解釈が可能なので、あなたなりの解釈をしてみてください。
一番有名な一節は、ホテルの従業員に「酒はないのか?」と尋ねた部分です。
従業員はこう答えます。 'We haven't had that spirit here since nineteen sixty nine'
spritという英単語には「強いお酒」と「魂」という意味があるので、この返答は「1969年からお酒は置いていない」という意味と、「1969年から魂を失くしてしまった」という意味両方に取れます。ベトナム戦争や商業主義・物質主義への批判を込めたという解釈が一般的です。
『Hung Up』(ハング・アップ)
アメリカのポップスの女王、Madonna(マドンナ)のヒット曲。2005年発売。
1970年代半ばから1980年代にかけて活躍したスウェーデンのグループABBA(アバ)の『Gimme Gimme Gimme』をサンプリング(=許可を得てメロディの一部を流用)しています。
タイトルのHung Upという熟語の意味はややこしいのでぜひ覚えてください。この熟語には「コンピューターなどが、操作不能な状態で異常停止する」「電話を切る(=受話器を置く)」など多数の意味があるのですが、電話について言うときは「up」という単語の語感から、受話器を上げた状態だと間違っている人が多いです。
この曲におけるHung Upの意味は、「あなたに夢中になって何も手につかない!」という感じでしょうか。
『Because of you』
アメリカのR&Bシンガーソングライター、Ne-Yo(ニーヨ)のヒット曲。2007年発売。2人の女性の間で揺れる男心を描いています。
恋愛ソングでは比較級が多用されますよね。きみが誰よりも好きだよ、とか誰よりもきれいだ、みたいに。
この曲でも、"She's the sweetest drug"と出てきます。Sheとは浮気相手の彼女のことです。「彼女が一番甘い麻薬だ」なんて、すごいセクシーな例えですね。
中学英文法で最上級を教える際にこの例文を使えば、インパクトがあって生徒も覚えるかもしれません(笑)