生徒の英語の成績を上げるためには?

生徒の英語の成績を上げるためには、まず教科書の英文を暗記させるのが一番だと思います。 管理人は学生時代、教科書の英文を丸暗記するだけの勉強法で、高得点を取っていました。また、生徒が英語を勉強するモチベーションをアップさせるために、英語圏の文化や人々に憧れさせるのも良いと思います。管理人は家庭教師をしていた際、生徒にカッコイイ洋楽を紹介したり、イケメン・美女のハリウッドスターを紹介したりして興味を持たせるようにしていました。

日本語と英語は発想を変えなきゃいけないという話

 英語上達のためには、日本語の発想から抜け出すことが大事ですね。そのことを生徒に教える際には、次のようなエピソードを例に出してみてはいかがでしょうか。

 インターナショナルスクール出身で今は英語が堪能なタレントの関根麻里さんも、子どもの頃はしばしば変な英語を話して外国人の友達に笑われたそうです。 例えば、友達の家に行ってトイレを借りる際に、"May I borrow the bathroom?"と言って笑われたことがあったそうです。どこが変か分かりますか? これの正しい表現は"May I use the bathroom?"です。日本語の直訳で英語にすると、ついついこんな間違いをしてしまいますね。


よーく考えよ〜語順は大事だよ〜

 日本語は助詞が発達しているので、語順を変えても意味が変わらないことが多いですが、英語において語順はとても大事ですよね。そのことを生徒に教える際には、次のような例文を出してみてはいかがでしょうか。

 日本語で「ミッキーはミニーを好きです。」というのと、「ミニーをミッキーは好きです。」は同じ意味になりますが、英語の "Mickey loves Minnie.(ミッキーはミニーが好きです。)"と"Minnie loves Mickey.(ミニーはミッキーが好きです。)"はどっちがどっちを好きなのかが逆になってしまいます。 まあいずれにしろこの2人(2匹?)は両思いなんですけどね。


動名詞と不定詞の違いについて

 文の中で同じような意味になることも多い動名詞と不定詞ですが、@「不定詞・動名詞のどちらかにしかなれない動詞がある」A「不定詞と動名詞で意味が変わる場合がある(不定詞は未来のことになる)」などの特徴を覚えておくことは重要ですよね。

 Aの例はよく"He stopped smoking.(彼はタバコを吸うのをやめた)""He stopped to smoke.(彼はタバコを吸うために立ち止まった)"の例で説明されますが、タバコを例に出すのは教育上あまりよくないですよね。下のような例文に変えてはいかがでしょうか。

 She stopped singing.(彼女は歌うのをやめた)
 She stopped to sing.(彼女は歌うために立ち止まった)
 生徒を楽しませるためには、2つ目の例文に、「ミュージカルかよ!」と言う突っ込みを入れるといいと思います。※ウケなかった場合の補償はいたしかねます


willとshallの違いについて

shallという助動詞を教えるのに、管理人は映画『Shall we ダンス?』をよく例に出していましたが、今の若い子は知らないかもしれませんね。
shallはwillと似た意味を持ちますが、willが普通に未来を表すのに対し、shallには意志が含まれます。
ちょっと例えは悪いですが、「You will die.」なら『お前は死ぬぞ』という意味で、「You shall die.」なら『お前を殺してやる』という意味になります。


クイズや遊びで英単語を自然に覚えさせるテクニック?

生徒に英単語を覚えさせるのに、たまにはクイズ形式や遊びを取り入れてはどうでしょうか。 例えば、こんな間違いさがしはいかがですか。

下に書かれた大量の"distinguish"(=「見分ける」という意味の単語)の中には、ひとつだけスペルの間違っているものがあります。探してください。
distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish
distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish
distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish
distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish destinguish distinguish distinguish
distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish
distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish distinguish

 このような間違い探しを作るには、どこにあるかなジェネレーターが便利です。(使い方) 「森:」の横の枠に大量に書かれる文字、「木:」の横の枠の中に一つだけ書かれる文字を入力します。横と縦それぞれ何回出力するかを入力したら、「クエリ送信」ボタンを押します。


英語のthatはいろんな品詞になりうるという話

以下の文は奇妙に見えますが、正しい文章です。5つのthatはそれぞれどんな働きをしていますか?
I think that that that that that writer used is wrong.
日本語訳:私はあの作家が使った、あの「that」は間違っていると思う。
答え:I think that(←接続詞) that(←「あの」という指示形容詞) that(←単なる"that"という単語=名詞) that (←関係代名詞)that(←「あの」という指示形容詞) writer used is wrong.

【子ども向け】英語関係の小ネタ

 中学1年生にI-my-me-mineの活用を教える際は、「私の友達にマイって子がいてさあ。英語の授業の時に『I-my-me-mine』ってみんなで声に出して言うのがすごい恥ずかしかったんだって。自意識過剰だよね(笑)」と言っていました。マイちゃんネタにしてごめんなさい。

 子どもはやっぱり下ネタ・くだらない話が好きです。下品でない程度の下ネタはサービスと思って言うようにするといいと思います。 例えば管理人は、「私の友達が、タイ人に"I want to go to Thailand."って言ったら、『トイレはあっちだよー』って返事がかえってきたんだって。Thailandの発音が悪くてtoiletに聞こえたみたい(笑)」というネタをよく使っていました。ちなみに実話です。

 子どもには、身近なカタカナ語の意味を説明してあげるのもいいと思います。例えば、「treatment(トリートメント)には治療という意味があるんだよ。シャンプーの後に髪につけるトリートメントは、ダメージを修復してくれるんだね。」など。

 子どもに、「何で英語を勉強しないといけないの?」と聞かれたら、こう言うといいかもしれません。「国際社会で英語ができないと恥をかくよ!昔日本の首相がアメリカ大統領に、"How are you?"(お元気ですか?)と言おうとして、間違って"Who are you?"(あなたは誰ですか)と言って恥をかいたという話があるよ。デマみたいだけど、その人が英語が苦手だからそんなこと言われちゃったんだよ。」

 生徒に英単語の語源説明をするついでに、披露していたネタ。「サントリーの創業者は鳥井さん(鳥井さん→さん鳥井→サントリー)。ブリッジストンの創業者は石橋さんなんだよ。MOSバーガーの由来は知ってる?Mountain・Ocean・Sunの頭文字なんだよ。自然を大事にしようっていう思いを込めてるんだって。」どれも大人にはけっこう有名なネタですが、子どもは知らない子も多いです。

 英語のFridayは「金曜のおかずはフライ・デーって覚えるといいよ。」と覚えさせるといいと思います。

 自分が学生時代に習った「面白い先生ネタ」もけっこう使えます。例えば、「私の中学校の時の英語の先生はすごく厳しくてね。ピリオドの付け忘れにもうるさかったよ。ピリオドがちゃんとつけられないと、けじめのない人になるとか言って。おおげさだよね(笑)」

 国語の勉強にもなる話ですが、谷崎潤一郎の小説『痴人の愛』の登場人物である譲治とナオミはどちらも英語圏の名前から取られています。他にもどんな名前が日本と英語圏で共通しているかみんなで考えてみるといいかもしれませんね。今どきの名前はけっこう英語的な響きを持つ名前が多いですよね。例:サラ、アン

 私たちの髪の色は変わらないが、欧米人の髪の色は成長につれて大幅に変わることがある。

 これだけ国際化が進むと、日常的に英語(カタカナ語)を耳にするので、知らないカタカナ語を聞いたらその都度意味を確認する癖をつけるといいと指導するといいと思います。この話をするときのオチとして、「英語だと思って調べてみたらフランス語だったこともあるけどね!」などと言ってもいいと思います。


幼児向け英語教材はけっこう楽しい♪

 もしあなたの担当している生徒が小学生や中学1年生なら、幼児向け英語教材が案外使えるかもしれません。幼児向け教材で学ぶ内容が即学校の勉強に結びつくわけではありませんが、「英語って楽しい」と思わせる一助にはなると思います。
アンパンマン えいごもしゃべるよ おしゃべりいっぱいことばずかんDX は、「タッチペンで画像をタッチして読み取ると日本語・英語を読み上げてくれる」というおもちゃです。英語の名詞を600以上聞かせることができます。クイズ形式で英単語テストを出題することもできます。同じようなおもちゃで、ミッキーのバージョンもあるのでよかったら探してみてください。

 他にも、ベネッセから出ているこどもちゃれんじEnglishという通信教材があるのですが、それもなかなか面白いです。うちは一番下のコースを取っているのですが、英語をしゃべるぬいぐるみ、車型おもちゃやDVDで楽しく英語を学べて良いです。

【大人向け】英語関係の小ネタ

 be impressed with〜(〜に感銘を受ける)。ある進学校で天才と言われた人は高1の時にこの英熟語を「琴線に触れる」と訳したらしいです。情感豊かな訳で素晴らしいと思います。

 毎日新聞の校閲者が、「居酒屋 WHO」という看板を見て、「え?世界保健機関?」と思ったらしいです。正解は「居酒屋 フー」 私は知的な間違いで素敵と思いましたが、本人は判断が鈍ったと反省したとのこと。全部大文字だとそう見えても仕方ないと思います。私もIKEAがIAEAに見えたことがあります。

 秋田の公立大「国際教養大学(AIU)」の英語教育カリキュラム・就職率がすごいらしいですね!入試難易度も最難関のようだけど、2004年にできたばかりの学校なので、まだ世間的な知名度はそれほど高くないようです。

 勉強がはかどる私的コツ。「ほとんど使っていない参考書を、捨てるべきか検討してみる」 すると、最初は捨てるかどうかの検討のためにちらっと読むはずだったのが、もったいないという気持ちからけっこう読み進めている自分に気付きます。倹約家にしか通じないテクかもしれません。

 シャンプーのボトルに書いてあった、「nuance(ニュアンス)」が一瞬、「nuisance(迷惑なもの)」に見えました。これ、外国人に言ったらウケてもらえるでしょうか。

 A・B・C・D・E・F・G〜と歌う,『ABCの歌』。日本とアメリカでメロディへの歌詞の乗せ方が違う。日本では「L・M・N〜」と歌うところで、アメリカは「L・M・N・O・P〜」と歌うので忙しい。興味のある方はYouTubeなどで『The ABC song』と検索してみてください。